二十二社
下八社
きた の てん まん ぐう
北野 天満宮
主祭神
住 所
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備 考

 災難、厄よけ、学問の神をまつる神社として、全国から受験生・修学旅行生の参拝が絶えない北野天満宮。 太宰府天満宮をはじめとする全国の天満宮、天神社、北野神社、菅原神社など約1万2000社の総本社だ。 祭神は、いわずと知れた菅原道真。 幼少時から学業に秀で、5歳で和歌、11歳で漢詩を詠むなど、神童といわれて周囲を驚かせていた。 33歳で学者としての最高位・文章もんじょう博士はかせとなり、いっぽうで弓矢の類いまれなる腕前を見せるなど、文武両方に優れていたという。 899年には右大臣に抜擢。 左大臣・藤原ふじわらの時平ときひらとともに政務に就くが、その2年後、時平の策謀により大宰府に突如左遷。 失意のなか、903年にその生涯を終える。

 北野天満宮の創建はその約40年後。947年に西ノ京七条二坊十三町(西ノ京北町)に住んでいた巫女・多治比たじひの文子あやこや近江国(滋賀県)比良宮の神主・みわの良種よしたね、僧侶・最珍らが現在の場所に菅原道真をまつったことが始まりで、その後、藤原氏によって大々的に社殿が造営された。 987年には、一條天皇の勅使が国家安泰の祈願に参詣。 北野祭(官祭)が斎行されて以降、皇室の尊崇を集めてきた。 祭神・菅原道真に「北野天満大自在天神」の神号を賜り、皇室、朝廷の崇敬を受け二十二社に加えられた。

出所:『日本の神社100選』から抜粋

更新日:2019/02/11