いしぶみの情報を集め始めたきっかけは、京都のMさんからの情報提供です。 特に上善寺門前にある「疋田清■衛」「七番 地蔵尊」の文字が刻まれた下の写真が大きな契機となりました。

「六地蔵なのに七番とはこれ如何に?」
「疋田清■衛とは誰?」

 これらの疑問がMさんと私を謎解きの旅へと誘い、二人三脚でのいしぶみ探しが始まったのです。 そして一連の疋田清兵衛碑や十二社有志中碑の再発見へと繋がりました。

 いしぶみに関する情報元としては、京都市歴史資料館の情報提供システム「フィールド・ミュージアム京都」のいしぶみデータベースがあります。 京都市内に所在する史跡石標・道標の基本的なデータが提供されていて、大変参考になるデータベースです。 疋田清兵衛碑の謎解きも、実はこのデータベースにある「上賀茂へ八丁【道標】」の情報が最初のブレークスルーとなりました。

 今までは参拝と朱印を主目的に巡礼していたので、いしぶみはあまり気にせず通り過ぎていました。 しかしMさんのおかげで、これまでになかった予期せぬいしぶみとの出会いという新たな楽しみができました。 私のいしぶみ探しの旅はこれからも永く続くことでしょう。


【謝辞】
 このカテゴリ内の写真と情報の多くは、京都のMさんから提供していただいたものです。 この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 「いしぶみ」は普段あまり使わない言葉ですが、広辞苑では次のように説明されています。

いしぶみ【石文・碑】
事跡を後世に伝えるため、文字を刻んで、建てておく石。石碑。碑(ひ)。

 同じく広辞苑で「石碑」「碑」を引くと次のように説明されています。

せきひ 【石碑】
(1)石造の碑。石に文を刻んで建てたもの。いしぶみ。(2)石塔。はかいし。
【碑】
後世に伝えるため、石に文をきざんで建てたもの。いしぶみ。石碑。たていし。

 ありていに言えば、いしぶみとは石碑のことです。 が、石碑というと墓石まで意味が広がってしまってイメージに合わず、碑だけでは何となくしっくりこなかったので、本HPではいしぶみを使うことにしました。

 また、いしぶみといえば、本木雅弘主演の映画『おくりびと』に石文(いしぶみ)が登場します。 映画に登場する石文は文字が書かれておらず、石そのものに思いを託して大切な人に自分の気持ちを伝えるものです。 普段ほとんど映画を見ない私ですが、この映画を見たとき(ただしTV&ビデオで)は、石文に託された思いが登場人物の心を結びつけるストーリーに感動しました。

更新日:2016/05/17