四神

 四神(しじん/ししん)とは、中国の神話、天の四方の方角を司る霊獣で、四獣(しじゅう)、四象(ししょう)ともいいます。

 四神にはそれぞれ司る方位、季節、そして象徴する色があり、これらは日常生活の様々な場面で目にすることができます。 例えば、大相撲の土俵上にある吊り屋根の四隅に、青、赤、白、黒の四色の房が垂れ下がっていますが、これら4つの房(青房:北東角、赤房:南東角、白房:南西角、黒房:北西角)は四神と四季を表しています。

 人生において最も多感な10代から20代(あるいは30代まで)を「青春時代」と呼びますが、これも人生を四季に例えたもので、四神に由来しています。 ちなみに、若年期の「青春」以外は、壮年期を「朱夏(しゅか)」、熟年期を「白秋(はくしゅう)」、老年期を「玄冬(げんとう)」と表現します。

名前 読み方 姿 方位 季節 地勢
1青龍 せいりゅう
せいりょう
長い舌を出した竜 青/緑 流水
2朱雀 すざく
すじゃく、しゅじゃく
翼を広げた鳳凰のような鳥 朱/赤 湖沼
3白虎 びゃっこ 細長い体をした白い虎 西 大道
4玄武 げんぶ 脚の長い亀に蛇が巻き付く 玄/黒 丘陵


四神相応図
(護王神社)

更新日:2021/04/15