十二天

 十二天(じゅうにてん)とは、仏法および仏教徒を守護する12の天部の神々(天)のことで、方角を護る「護方神」としての性格をもっています。

 十二天のうち特に八方(東西南北の四方と東北・東南・西北・西南)を守護する8天を八方天あるいは護世八方天といい、これに天地を守護する2天を加えて十天といいます。

 四方を守る神としては四天王もありますが、十二天と四天王の間で一致しているのは、北の毘沙門天(四天王としては多聞天)だけです。 理由は、、、分かりません。

 天部の天は、そもそも古代インド神話やバラモン教の神々だったものが、仏教に取り込まれて仏法および仏教徒を守護する神となったものです。

十二天 関連
方角 名称 読み方 八方天 十天
1 帝釈天 たいしゃくてん
2東南 火天 かてん
3 焔魔天 えんまてん
4西南 羅刹天 らせつてん
5西 水天 すいてん
6西北 風天 ふうてん
7 毘沙門天 びしゃもんてん
8東北 伊舎那天 いざなてん
9天(上) 梵天 ぼんてん
10地(下) 地天 じてん
11 日天 にってん
12 月天 がってん

参考

更新日:2021/04/06