八大童子

 八大童子(はちだいどうじ)とは、不動明王につき従う眷属の8人の童子のことで、八大金剛童子ともいいます。 「聖無動尊一字出生八大童子秘要法品」(略して「秘要法品」)という経軌をよりどころとしています。

 他に三十六童子、四十八使者と呼ばれるものもあります。

名称 読み方 姿
1矜羯羅童子 こんがら〔どうじ〕 体は白く15歳の童子のようで、頭に蓮華の冠を戴き、合掌した手には独鈷杵を持ち、天衣と袈裟で厳飾する
2制吒迦童子 せいたか 肉身が赤色で、頭髪を五つに束ねる五髻(けい)とし、左手に金剛杵を、右手に金剛棒を持つ
3恵光童子 えこう 体は黄白色で、天冠を戴き、右手に金剛杵、左手に月輪(がちりん)を安(あん)じた蓮華を持つ
4清浄比丘童子 しょうじょうびく 右手に五鈷杵、左手に経巻(きょうかん)を持つ
5恵喜童子 えき 左手に福徳の知恵を象徴する摩尼宝珠(まにほうじゅ)を、右手にはそれを守るように三叉戟(さんさげき)を持つ
6烏倶婆誐童子 うぐばが 性格と姿は暴悪で、最も忿怒の表情を露(あら)わにする
7指徳童子 しとく 眼が三つで鎧兜(よろいかぶと)を身につけ、左手に輪宝(りんぽう)を持ち、右手に三叉戟(さんさげき)を執る
8阿耨達童子 あのくた 身は金色で金翅鳥(こんじちょう)を頭に載せ、左手には蓮華、右手には独鈷杵を持ち、龍王に乗る

参考

更新日:2021/04/06