延暦寺
第八番
しゃ か どう てん ぽう りん どう
比叡山 延暦寺 釈迦堂 (転法輪堂)
本尊 釈迦如来
延暦寺HP

 転法輪堂は、桁行(けたゆき)七間、梁間(はりま)七間、一重、入母屋(いりもや)造、栩葺(とちぶき)形銅板葺の建物で、織田信長の焼き討ち後、文禄四年(一五九五)に豊臣秀吉の命により、貞和三年(一三四七)頃に建てられた園城寺弥勒堂(金堂)が移されたもので、比叡山では最古の建築です。

 天台仏堂の特色である外陣の床張り、内陣の一段低い土間となっていて型どうりのものですが、正面の柱間がすべて戸口(入口)になっていて珍しいものです。 また、側面は前より二間が戸口、他は連子窓が板壁になっており、縁も正面と側面の一部についているだけです。

 昭和三四年(一九五九)の解体修理によって、全体的におだやかな美しい姿に復原されました。

 明治三三年(一九〇〇)四月に国の重要文化財に指定されました。

出所:『延暦寺転法輪堂(釈迦堂)一棟』大津市教育委員会立て札

≪釈迦堂≫
 最初は気付きませんでいたが、確かに正面の柱の間がすべて戸口になっていますねぇ。
 比叡山で最古の建築だけあって、どっしりとした落ち着いた雰囲気が周囲にも漂っています。
≪釈迦牟尼仏≫

更新日:2014/09/20