神仏霊場 和歌山5番 |
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鬪雞神社は、田辺市街の東部、仮庵山の北麓にある。
大きな鳥居をくぐると、本殿・上殿・中殿など熊野造りの古い様式を残した堂々たる社殿が並ぶ。
現在の社殿は貞享年間(1684〜88)の再建。
神社の創祀は、社伝によれば、允恭天皇8年(5世紀なかごろ)、熊野権現を勧請し、田辺の宮と称したのが起源と伝わる。
1147年(久安3)、第18代の熊野別当、湛快が熊野三所権現を勧請し、新熊野十二所権現と称した。
このように、当社は三度にわたり熊野三山(本宮・新宮・那智)各社の御祭神を勧請し、熊野権現の三山参詣に替えるという三山の別宮的存在で、熊野信仰の一翼を担う。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋