神仏霊場 和歌山8番 |
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竈山神社は、神武天皇の皇兄、彦五瀬命を祀る。
本殿の北には命を葬った竈山御陵がある。
広い参道の先、神門をくぐると、広い境内へ。
拝殿の後方に本殿がある。
樹々の緑も豊かで、風格を漂わせた静かな佇まいである。
神武天皇、すなわち神日本磐余彦命は、長兄五瀬命と、天下を泰平にするため東へ向かおうと相談、いわゆる東征を開始した。
九州の日向国を出、瀬戸内をたどり、難波から大和へ向かうが、生駒山を越えようとしたとき、登美の長髄彦の抵抗に遭う。
このとき、五瀬命は流れ矢を受け、負傷した。
一行は、傷ついた五瀬命を守りながら、紀国沿いに南下するが、紀国の男之水門から竈山に到着した。
ここで五瀬命は薨去する。
その五瀬命を葬った墓が竈山御陵だといわれる。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋