神仏霊場 奈良1番 |
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華厳宗 |
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743年(天平15)、聖武天皇は大仏造立の詔を出した。
天皇はそこに、たとえ「一枝の草、一把の土」でも協力しようとする者があればこれを許す、と書いた。
鎮護国家のために、国をあげて大仏を造るという空前絶後の大事業の舞台となった東大寺は、聖武天皇が幼くして没した親王を弔うため、728年(神亀5)に建立した金鐘寺を前身とする。
近江国紫香楽宮近くではじまった大仏造立が、大和の国分寺(金光明寺)にあてられていた金鐘寺の地に変更されたのちに、東の大寺、東大寺とよばれるようになった。
752年(天平勝宝4)、インド僧の菩提僊那を導師に迎えて、盧舎那大仏の開眼供養が営まれた。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋