神仏霊場
奈良5番
おび とけ でら
帯解寺

華厳宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考18番

 「帯解地蔵さん」と親しみを込めてよばれる帯解寺は、東大寺を本山とする華厳宗の寺院である。 その歴史は古く、弘法こうぼう大師の師である勤操ごんそう大徳だいとくが、8世紀後半に創建した巌淵寺いわぶちでら(石淵寺とも)千坊のひとつ、地蔵菩薩をまつっていた霊松庵れいしょうあんを前身と伝える名刹めいさつである。
 その地蔵菩薩に、子宝に恵まれなかった文徳もんとく天皇の皇后(藤原明子めいし)が、春日かすが明神みょうじんのお告げにより祈願したところ懐妊。 惟人これひと親王(のちの清和せいわ天皇)を無事に出産したことから、文徳天皇が858年(天安2)に堂宇を建立し、勅命により現在の寺名になったという。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋