神仏霊場 奈良5番 |
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華厳宗 |
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「帯解地蔵さん」と親しみを込めてよばれる帯解寺は、東大寺を本山とする華厳宗の寺院である。
その歴史は古く、弘法大師の師である勤操大徳が、8世紀後半に創建した巌淵寺(石淵寺とも)千坊のひとつ、地蔵菩薩を祀っていた霊松庵を前身と伝える名刹である。
その地蔵菩薩に、子宝に恵まれなかった文徳天皇の皇后(藤原明子)が、春日明神のお告げにより祈願したところ懐妊。
惟人親王(のちの清和天皇)を無事に出産したことから、文徳天皇が858年(天安2)に堂宇を建立し、勅命により現在の寺名になったという。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋