神仏霊場 奈良6番 |
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奈良市街と桜井市三輪を結ぶ山辺の道は、『日本書紀』にも登場する古代の道。
そのなかほどに位置し、標高266メートルの布留山の北西麓に鎮座する、日本最古の神社のひとつである。
『延喜式』神名には、「石上坐布都御魂神社」とあるが、「布留」「石上神社」「布都奴斯神社」「石上大明神」「布留社」など、さまざまな名称で記されている。
主祭神の布留御魂神とは、建御雷神が所有する神剣「韴霊」のこと。
崇神天皇の代に、宮中に祀られていたこの剣を、物部氏の祖・伊香色雄命に命じて、石上に高庭に遷し祀らせたという由来が伝わっている。
このことにより、物部氏は石上神宮を氏神として仰ぐようになったという。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋