神仏霊場
奈良6番
いその かみ じん ぐう
石上神宮
主祭神
住 所
電 話
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備 考19番、写真

 奈良市街と桜井市三輪みわを結ぶ山辺やまのべの道は、『日本書紀』にも登場する古代の道。 そのなかほどに位置し、標高266メートルの布留山ふるやま北西麓ほくせいろくに鎮座する、日本最古の神社のひとつである。
 『延喜式えんぎしき神名じんみょうには、「石上坐いそのかみにます布都ふつの御魂みたま神社」とあるが、「布留ふる」「石上神社」「布都奴斯ふつぬし神社」「石上大明神だいみょうじん」「布留社」など、さまざまな名称で記されている。
 主祭神の布留御魂神とは、建御雷たけみかづちのかみが所有する神剣「韴霊ふつのみたま」のこと。 崇神すじん天皇の代に、宮中にまつられていたこの剣を、物部もののべ氏の祖・伊香色雄いかがしこおのみことに命じて、石上に高庭たかにわうつし祀らせたという由来が伝わっている。 このことにより、物部氏は石上神宮を氏神うじがみとして仰ぐようになったという。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋