神仏霊場 奈良8番 |
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神代の昔のこと、大己貴神は日本の国造りのために、自らの御魂たる幸魂・奇魂を三輪山(三諸山)に鎮め、大物主大神の名をもって祀った。
以来、三輪山は神の鎮まる山、神奈備となった。
これが、『古事記』『日本書紀』にみえる大神神社のはじまりである。
山そのものを御神体とするため本殿はなく、一ノ鳥居、二ノ鳥居をくぐり、拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して三輪山を拝する。
古代信仰のかたちを今に伝える日本最古の神社のひとつで、通称は「三輪明神」「三輪さん」。
三ツ鳥居は、中央に扉をもつ、大神神社以外には見られない珍しい形式である。
鳥居の奥は、宮司といえども立入ることは許されない禁足地だ。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋