神仏霊場 奈良9番 |
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光明宗 |
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平城京の一条南大路、東大寺転害門から佐保川沿いに西へ延びる佐保路の突き当たりに、ひっそりと建っている。
法華寺御所という門跡寺院で、かつては七堂伽藍を誇った総国分尼寺だったが、今は清楚で落ち着いた雰囲気の尼寺となっている。
聖武天皇により、741年(天平13)に国分寺・国分尼寺建立の詔が出されたが、そのおりに創建されたとも、745年(天平17)に平城京に都が遷ったおりに建立されたともいわれ、草創についてははっきりしていない。
しかし、光明皇后が創建した宮寺であったことは疑いなく、『続日本紀』によれば、皇后が父である藤原不比等の旧宅に建立し、国分尼寺(法華滅罪之寺)となったときに法華寺を名乗ったという。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋