神仏霊場
奈良9番
ほっ け じ
法華寺

光明宗
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考22番

 平城京の一条南大路、東大寺転害門てがいもんから佐保さほ川沿いに西へ延びる佐保路の突き当たりに、ひっそりと建っている。 法華寺御所という門跡もんぜき寺院で、かつては七堂伽藍がらんを誇った総国分尼寺だったが、今は清楚せいそで落ち着いた雰囲気の尼寺となっている。
 聖武しょうむ天皇により、741年(天平13)に国分寺・国分尼寺建立のみことのりが出されたが、そのおりに創建されたとも、745年(天平17)に平城京に都がうつったおりに建立されたともいわれ、草創についてははっきりしていない。 しかし、光明こうみょう皇后が創建した宮寺であったことは疑いなく、『続日本紀しょくにほんぎ』によれば、皇后が父である藤原不比等ふひとの旧宅に建立し、国分尼寺(法華滅罪之寺めつざいのてら)となったときに法華寺を名乗ったという。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋