神仏霊場
奈良12番
やく し じ
薬師寺

法相宗
本 尊
住 所
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備 考25番

 薬師寺の創建は、680年(天武9)に天武てんむ天皇が皇后(のちの持統じとう天皇)の病気平癒を願い、薬師やくし如来にょらいを本尊とする寺院の建立を発願ほつがんしたことにはじまる。 天武天皇は、寺の完成を待たずに崩御したため、造営は持統天皇に受け継がれ、697年(持統11)になって本尊の開眼かいげん供養が営まれた。 都が平城京に移ると、718年(養老2)に現在の西ノ京に移された。
 平城京に営まれた伽藍がらんは、南大門・中門・金堂・大講堂・食堂じきどうが南北に一直線に並び、金堂の前には東西両塔を建て、中門と講堂に回廊をめぐらせた壮大なもの。 730年(天平2)に東塔が建立され、このとき主要伽藍はほぼ整ったと考えられている。
 本尊である薬師三尊像(国宝)は、白鳳はくほう期を代表する仏像で、他に類を見ない美しさがある。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋