神仏霊場
奈良14番
ちゅう ぐう じ
中宮寺

聖徳宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考27番

 聖徳太子が、生母の穴穂部あなほべの間人はしひと皇后のために建立したと伝えられる中宮寺は、法隆寺東院のすぐ隣にこぢんまりと建っている。 かつては現在地より500メートルほど東にあって、塔と金堂が南北に並ぶ四天王寺してんのうじ式の大伽藍だいがらんを営んでいた。 創建は、若草伽藍とよばれる創建法隆寺と、ほぼ同じころと考えられている。
 鐘楼や僧房などを備えた伽藍は、12世紀に大規模な修復を行なった記録があるが、以後は衰退し、文永年間(1264〜75)に興福寺の信如尼しんにょにが再興に尽力した。
 寺には、「天寿国てんじゅこく繍帳しゅうちょう」という寺宝がある。 聖徳太子をしのび、妃のたちばなの大郎女おおいらつめが太子の往生した天寿国(極楽浄土)のさまを刺繍で作らせた、いわゆる曼荼羅まんだらだ。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋