神仏霊場 奈良16番 |
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真言律宗 |
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山号は生駒山。
役行者が開いた修験道の霊地で、空海も修行したと伝わる生駒山の中腹にあり、「生駒の聖天さん」と親しまれている。
近鉄奈良線の生駒駅前からケーブルカーで登ってゆくが、寺の上には生駒山上遊園地があり、家族連れも多い行楽地となっている。
土産物店で賑わう聖天通りが山門まで続き、灯籠が並ぶ参道の先に、鐘楼・朝日の宝塔・本堂・聖天堂などが軒を接して建つ。
本堂背後の岩山には、7世紀ころに役行者が『般若経』を納めたとされる般若窟という洞穴があり、前身寺院の存在がうかがえるが、詳細は不明。
1678年(延宝6)に入山した湛海が、中興とも開創ともいわれるのはそのためである。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋