神仏霊場
奈良16番
ほう ざん じ
宝山寺

真言律宗
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考29番、写真

 山号は生駒山いこまさん役行者えんのぎょうじゃが開いた修験道の霊地で、空海くうかいも修行したと伝わる生駒山いこまやまの中腹にあり、「生駒の聖天しょうてんさん」と親しまれている。 近鉄奈良線の生駒駅前からケーブルカーで登ってゆくが、寺の上には生駒山上遊園地があり、家族連れも多い行楽地となっている。
 土産物店でにぎわう聖天通りが山門まで続き、灯籠とうろうが並ぶ参道の先に、鐘楼・朝日の宝塔・本堂・聖天堂などが軒を接して建つ。 本堂背後の岩山には、7世紀ころに役行者が『般若経はんにゃきょう』を納めたとされる般若くつという洞穴があり、前身寺院の存在がうかがえるが、詳細は不明。 1678年(延宝6)に入山した湛海たんかいが、中興とも開創ともいわれるのはそのためである。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋