神仏霊場 奈良17番 |
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信貴山真言宗 |
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近年は漫画のルーツともいわれ、評価をますます高めている国宝『信貴山縁起絵巻』を有することで知られる。
生駒連峰の南端、標高437メートルの信貴山中腹に伽藍を構え、急な崖に張り出した舞台造りの本堂からは、大和盆地を一望することができる。
正式には信貴山朝護孫子寺というが、本尊への篤い信仰から庶民は親しく「信貴山の毘沙門さん」とよぶ。
毘沙門天は、寅の歳・寅の日・寅の刻にこの山上に現われたといい、厄除けや福徳開運を願う参詣者が、とくに寅の日に多い。
創建は聖徳太子の時代に遡るとされるが、10世紀以前のことは詳らかではない。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋