神仏霊場
奈良18番
ひろ せ たい しゃ
廣瀬大社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考31番、写真

 奈良盆地を流れる複数の川が合流する、川合かわいという地に、廣瀬大社は鎮座する。 『延喜式えんぎしき神名じんみょうに「廣瀬坐ひろせにます和加宇加売わかうかのめのみこと神社」として登場し、崇神すじん天皇の時世に創建されたという古社である。 主祭神の若宇加能売わかうかのめのみことは、別名を大忌おおいみのかみという農業神。 まつられている場所からは、水神としての性格がうかがえる。
 廣瀬の名が史料に初めて現われるのは、『日本書紀』675年(天武4)4月のくだり。 「風神を龍田たつた立野たつのに、大忌神を廣瀬の河曲かわわに祀る」と記されている。 龍田とは生駒いこまにある龍田大社、もうひとつが廣瀬大社のこと。 これは風水害のないことを祈る「風神祭」と、五穀豊穣ほうじょうを祈願する「大忌おおいみ祭」の初見だとされている。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋