神仏霊場
奈良19番
たい ま でら
當麻寺

高野山真言宗・浄土宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考32番

 二上山にじょうさん禅林寺ぜんりんじと号する。 河内かわちから大和やまとへ向かう竹内たけのうち街道が通る竹内峠のふもと、二上山を背に伽藍がらんは広がっている。 ランドマークとなっているのは、奈良時代と平安時代に建立された二基の三重塔(国宝)。 双塔形式の伽藍配置が、ほぼ創建当初のかたちで現存するのは、ここ當麻寺が唯一である。
 本尊は、当寺で出家した右大臣藤原豊成とよなりの娘とされる中将姫が、蓮糸で織り上げたという伝説で知られる當麻たいま曼荼羅まんだら。 浄土信仰の隆盛とともに全国に流布した當麻曼荼羅の原本で、奈良時代、あるいは中国唐時代の制作とされる。 傷みが激しいため、現在は室町時代に転写された文亀ぶんき本が安置されている。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋