神仏霊場 奈良21番 |
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華厳宗 |
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山号は安倍山。
有力豪族の安倍氏が、一族の本拠地である現桜井市阿部に氏寺として建立した安倍寺が、安倍文珠院の前身である。
その創建は、645年(大化1)にまで遡る。
崇敬寺ともよばれたこの寺は、大化の改新で初代左大臣となった安倍倉梯麻呂の建立と『東大寺要録』に記されている。
安倍寺は安倍文珠院の南西300メートル先の丘陵にあり、法隆寺形式の大伽藍を誇っていたことが、発掘調査によって確認されている。
本尊の文殊菩薩は、獅子に乗った総高約7メートルの巨大な像で、日本の文殊像としては最も大きい。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋