神仏霊場
奈良21番
あ べ もん じゅ いん
安倍文珠院

華厳宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考34番

 山号は安倍山。 有力豪族の安倍氏が、一族の本拠地である現桜井市阿部あべ氏寺うじでらとして建立した安倍寺あべでらが、安倍文珠院の前身である。 その創建は、645年(大化1)にまでさかのぼる。
 崇敬寺すうけいじともよばれたこの寺は、大化の改新で初代左大臣となった安倍倉梯麻呂くらはしまろの建立と『東大寺要録』に記されている。
 安倍寺は安倍文珠院の南西300メートル先の丘陵にあり、法隆寺形式の大伽藍だいがらんを誇っていたことが、発掘調査によって確認されている。
 本尊の文殊菩薩もんじゅぼさつは、獅子ししに乗った総高約7メートルの巨大な像で、日本の文殊像としては最も大きい。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋