神仏霊場 奈良23番 |
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真言宗室生寺派 |
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室生山は、わが国の並ぶもののない「真言の勝地」といわれる。
古くから「女人高野」として知られ、女性の参詣を許してきた室生寺は、火災や兵火の被害を一度も受けることなく、8世紀の山岳寺院の姿を今に伝える稀有な寺院である。
山に抱かれるように堂塔が点在し、石楠花や紅葉の季節はとりわけ趣がある。
山号は室生寺の文字を略した宀一山。
清らかな川が流れ、奇岩も多い室生山地は、古くから聖地とされ、雨乞いや五穀豊穣の神事が行なわれていた。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋