神仏霊場 奈良26番 |
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金峯山修験本宗 |
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紀伊山地の北端の吉野は、古代より神が宿る聖地とされてきた。
大和葛城山で修行を重ねていた役小角(役行者)が、この吉野山中に足を踏み入れたのは奈良時代のことである。
厳しい修行のすえに、山上ヶ岳で蔵王権現を感得。
671年(天智10)、その姿を山桜に刻み、山上ヶ岳(山上)と吉野山(山下)の二ヶ所に祀ったのが、金峯山寺のはじまりだという。
金峯山とは吉野山から山上ヶ岳にかけての山々の総称で、山上ヶ岳から熊野に至る山系を大峯山とよぶ。
有名な「大峯奥駈」とは、その尾根道を170キロにわたり踏破する厳しい修行のことだ。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋