神仏霊場
奈良26番
きん ぷ せん じ
金峯山寺

金峯山修験本宗
本 尊
住 所
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備 考39番

 紀伊山地の北端の吉野は、古代より神が宿る聖地とされてきた。 大和やまと葛城山かつらぎさんで修行を重ねていたえんの小角おづぬえんの行者ぎょうじゃ)が、この吉野よしの山中に足を踏み入れたのは奈良時代のことである。 厳しい修行のすえに、山上ヶ岳さんじょうがだけ蔵王ざおう権現ごんげんを感得。 671年(天智10)、その姿を山桜に刻み、山上ヶ岳(山上)と吉野山(山下さんげ)の二ヶ所にまつったのが、金峯山寺のはじまりだという。
 金峯山とは吉野山から山上ヶ岳にかけての山々の総称で、山上ヶ岳から熊野くまのに至る山系を大峯山おおみねさんとよぶ。 有名な「大峯奥駈おくがけ」とは、その尾根道を170キロにわたり踏破する厳しい修行のことだ。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋