神仏霊場
大阪8番
いか すり じん じゃ
坐摩神社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考51番

 大阪市中央区付近の御堂筋みどうすじは、オフィスビル街である。 通りに面して本願寺別院の南御堂と北御堂が並ぶことから、その名がある。 南御堂のすぐ近くに鎮座するのが坐摩神社。 通称「ざまじんじゃ」。 平安時代の『延喜式えんぎしき神名じんみょうに「摂津せっつ西成にしなり郡大社」と記載された古い歴史をもつ。
 祭神の「坐摩神」は、阿須波あすはのかみほか四神の総称である。 その阿須波神に祈願した防人さきもりの「庭中にわなかの阿須波の神に木柴こしばさし あれいわはむ帰りまでに」の歌が『万葉集』(巻第二十)にある。 旅の安全を祈願した歌だと解釈されている。
 阿須波神が祀られたこの庭が、坐摩神社であった可能性は高い。 もともとの鎮座地は、古代の難波津なにわづの候補地、大阪城北西の天満てんま橋南詰め付近にあったからである。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋