神仏霊場 大阪12番 |
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天台宗 |
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水間寺は全長5.5キロの水間鉄道の終点近くにある。
江戸時代には岸和田藩主の手厚い保護で栄えた寺だった。
藩主の庇護がなくなった明治以後も庶民の人気は高く、1925年(大正14)には参詣客を運ぶためにミニ鉄道が開業した。
寺伝によると、聖武天皇の勅願で、天平年間(729〜749)に、のちに大僧正となった行基が創建した。
病床の聖武天皇の夢に現われたという観音菩薩を求めて、行基がふたつの川が合流するこの「水間」の地にやって来ると、観音の化身の16人の童子に出会った。
誘われて滝に向かうと、現われた竜神から聖観音像を授けられた、と伝わる。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋