神仏霊場
大阪13番
しっ ぽう りゅう じ
七宝瀧寺

真言宗犬鳴派
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考56番

 七宝瀧寺は和泉いずみ山脈の総称、葛城かつらぎの中心にあたる。 JR阪和はんわ線の日根野ひねの駅から、犬鳴山いぬなきさん行バスの終点で下車。 参道は犬鳴川右岸の山中を、川筋から付かず離れず少しずつ上っていく。 歩きはじめて30分。 「大龍だいりゅう不動ふどう明王みょうおう」の扁額へんがくが掛かった朱の鳥居が出迎えてくれる。
 参道の両側には神社の瑞垣みずがきのような石柱が並び、「倶利伽羅くりから大龍だいりゅう不動ふどう明王みょうおう」「南無なむ神変じんぺん大菩薩だいぼさつ」と染め抜かれた赤や黒ののぼりが、風にはためく。 川上の本堂に向かう坂道の途中に、石の鳥居の奥にたたず布袋尊ほていそんの姿も見える。 仏教寺院でありながら、神域でもあるのだ。
 当寺は江戸時代末までは、隆盛を誇った神仏習合の霊地であり、願望成就、命乞いの不動明王の聖地として、あつい信仰を集めてにぎわった。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋