神仏霊場
大阪18番
ふじ い でら
葛井寺

真言宗御室派
本 尊
住 所
電 話
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備 考61番、写真

 古くから「藤井寺」とも記されており、その縁で境内のフジの木には目を見張るものがある。 平日でも参詣客さんけいきゃくは跡を絶たない。 寺伝によると、そのはじまりは渡来系氏族の葛井氏の氏寺うじでらで、7世紀中葉に創建された(発掘がわらの調査による)。 725年(神亀2)聖武しょうむ天皇の勅願で、本尊千手せんじゅ観音かんのん(国宝)の造像がなされた。 渡来人の春日かすが仏師親子の作。
 千手観音の開眼法要には、行基ぎょうきが導師を務め、聖武天皇自らが臨席した盛大なものだったと伝わる。 金堂、講堂、東西両塔を備えた大規模な七堂伽藍がらんが2キロ四方に建立されていたらしい。 東塔跡付近には、今も巨大な礎石が残るほか、出土する瓦と同じものが、平城京の宮域部分からも出土している。 優れた技術者集団が建築に関係したようだ。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋