神仏霊場 大阪23番 |
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天台宗 |
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高槻市北部から京都西山に抜ける東海自然歩道は、神峯山寺の前を過ぎた辺りから山道へと変わる。
境内のモミジが素晴らしい。
日本で最初の毘沙門天霊場として古くから知られる。
毘沙門天は四天王のうちの一尊、多聞天でもある。
開祖は役行者と伝わる。
六十余段の急な階段を上った本堂北東部に開山堂があり、境内を見守っている。
寺伝によると、697年(文武天皇1)、葛城山で修行中の役行者は、北方の山中から光明が射すのを見て、当地にやってきた。
すると、滝から現われた金毘羅童子に霊木のありかを教えられる。
その滝は、本堂の東を流れる谷川に流れ落ちる九頭竜滝のことだという。
歓喜した役行者は、その霊木より4体の等身大の毘沙門天を刻んだ。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋