神仏霊場
大阪23番
か ぶ さん じ
神峯山寺

天台宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考66番

 高槻たかつき市北部から京都西山に抜ける東海自然歩道は、神峯山寺かぶさんじの前を過ぎた辺りから山道へと変わる。 境内のモミジが素晴らしい。 日本で最初の毘沙門天びしゃもんてん霊場として古くから知られる。
 毘沙門天は四天王のうちの一尊、多聞たもん天でもある。 開祖はえんの行者ぎょうじゃと伝わる。 六十余段の急な階段を上った本堂北東部に開山堂があり、境内を見守っている。 寺伝によると、697年(文武天皇1)、葛城山かつらぎさんで修行中の役行者は、北方の山中から光明が射すのを見て、当地にやってきた。 すると、滝から現われた金毘羅こんぴら童子に霊木のありかを教えられる。 その滝は、本堂の東を流れる谷川に流れ落ちる九頭竜くずりゅう滝のことだという。
 歓喜した役行者は、その霊木より4体の等身大の毘沙門天を刻んだ。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋