神仏霊場 大阪24番 |
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高野山真言宗 |
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勝尾寺は、観音縁日を18日と定めた発祥の寺で、勝運信仰の対象としての歴史も古い。
山門から弁天池に架かる石の大橋を渡ると、全山の迫力が感じられる。
山中にありながら「山寺」のもつ語感にはほど遠い、力強く、また華やかな寺である。
境内は枝垂れ桜、石楠花、紫陽花や紅葉など、四季おりおりの草花で彩られ、近年の修復で鮮やかな朱色が蘇った山門・多宝塔・本堂、そして法然上人二十五霊場第五番の二階堂ほかの伽藍が並ぶ。
創建は奈良時代初めの727年(神亀4)。
善仲と善算の双子の兄弟が草堂を建て、光仁天皇の皇子の開成と山中で合流し、『大般若経』600巻の書写を開始。
775年(宝亀6)、弥勒寺を建立し、開成が第1代座主となる。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋