神仏霊場 兵庫2番 |
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福の神として全国で進行される、「えびす神」の総本社。
創建年代は明らかではないが、平安時代に編纂された辞書『伊呂波字類抄』に「えびす」の名がみられ、そのころにはすでに鎮座していたと考えられる。
社伝によれば、えびす神は海上渡来の漁業神であったが、商業の発展にともない市神・商業神ともなり、室町時代には七福神信仰によりえびす神が福の神の代表として、人形繰りや謡曲・狂言などの芸能を通じて全国に広まっていった。
戦国時代に後奈良天皇の寄進を受けたのをはじめ、桃山時代には豊臣秀頼、江戸時代には4代将軍徳川家綱により造営がなされた。
徳川幕府から神像札の版権を得て、独占的に全国に配札、農村でも農業の守り神として信仰されるようになった。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋