神仏霊場
兵庫4番
とう り てん じょう じ
忉利天上寺

高野山真言宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考71番

 摩耶山まやさん忉利天上寺(通称摩耶山天上寺)は、646年(大化2)、孝徳こうとく天皇の勅願によって開創された。 開基は、インドより渡来した高僧の法道ほうどう仙人であったという。 摩耶山は古くから山全体がご神体とあがめられ、六甲山ろっこうさん再度山ふたたびさんなど六甲山系の神仏を巡って修行する回峰行かいほうぎょうが盛んに行なわれていた。
 本尊の十一面じゅういちめん観音かんのんは、釈迦しゃかが42歳の厄年のとき、衆生しゅじょう済度さいどの悲願を込めて造り、生母である摩耶まや夫人ぶにんささげたといい伝えられる像(体内仏)。 法道仙人がわが国へ伝え、厄除やくよけ招福の秘仏として寺に安置した。 また、この寺には、全国でただひとつの美しい麻耶夫人堂がある。
 そのお堂の摩耶夫人像は、弘法こうぼう大師空海くうかいによってもたらされた。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋