神仏霊場
兵庫5番
みなと がわ じん じゃ
湊川神社
主祭神
住 所
電 話
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備 考72番

 楠木くすのき正成まさしげ大楠公だいなんこう。1294〜1336)は、建武けんむの新政に大きな功績をあげながら、悲運の生涯を閉じた南北朝時代の武将。 その殉節(戦歿せんぼつ)地となった湊川では、正成を慕う土地の人々が墓所を大切に守ってきた。
 この墓所は、豊臣秀吉の太閤たいこう検地では免租地とされた。 幕末、新しい日本の国づくりを願った尊王の志士たちは、南朝に尽くした楠木正成を精神的なり所とし、吉田よしだ松陰しょういん高杉たかすぎ晋作しんさく坂本さかもと龍馬りょうま西郷さいごう隆盛たかもり等々多くの志士が湊川へ墓参に訪れた。
 明治維新とともに明治天皇は、正成の神霊をまつりたいという人々の希望をれて、1868年(明治1)創祀そうし沙汰さた書を下した。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋