神仏霊場 兵庫10番 |
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天台宗 |
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書写山圓教寺は、比叡山延暦寺(京都・滋賀)・大山寺(鳥取)とともに「天台宗の三大道場」と並び称された古刹。
「西の比叡山」とも称される。
山麓からロープウェイを利用し、標高371メートルの山上へ上る。
そのまましばらく歩くと、壮大な懸造りの摩尼殿(如意輪堂)が目の前に現われる。
背後に懸崖の迫る難所に建てられた堂宇。
開山の性空上人が弟子に命じて、崖に生えていた桜の霊木に如意輪観音像を刻んだ。
この像を生木のまま本尊として崇めるために建てた堂なのだという。
摩尼殿の威容に圧倒され、本尊の六臂如意輪観音に参詣して満足し、そのまま帰ってしまう人もいるようだが、圓教寺伽藍の中心地である「三之堂」には、ぜひ足をのばしたい。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋