神仏霊場
兵庫10番
えん ぎょう じ
圓教寺

天台宗
本 尊
住 所
電 話
URL
備 考77番、写真

 書写山しょしゃざん圓教寺は、比叡山ひえいざん延暦寺えんりゃくじ(京都・滋賀)・大山寺だいせんじ(鳥取)とともに「天台宗の三大道場」と並び称された古刹こさつ。 「西の比叡山」とも称される。
 山麓さんろくからロープウェイを利用し、標高371メートルの山上へ上る。 そのまましばらく歩くと、壮大なかけ造りの摩尼殿まにでん(如意輪堂)が目の前に現われる。 背後に懸崖けんがいの迫る難所に建てられた堂宇。 開山の性空しょうくう上人が弟子に命じて、がけに生えていた桜の霊木に如意輪観音像を刻んだ。 この像を生木しょうぼくのまま本尊としてあがめるために建てた堂なのだという。
 摩尼殿の威容に圧倒され、本尊の六臂ろっぴ如意輪にょいりん観音かんのん参詣さんけいして満足し、そのまま帰ってしまう人もいるようだが、圓教寺伽藍がらんの中心地である「三之堂みつのどう」には、ぜひ足をのばしたい。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋