神仏霊場
兵庫12番
いち じょう じ
一乗寺

天台宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考79番

 加西かさいの市街地から車で数十分、つづら折りの参道を抜けたところに建つ古刹こさつ。 山間に位置し、長い石段を数段に分けて整地している。 最初の石段を上ると常行じょうぎょう堂があり、次の石段を上ると国宝の三重塔が眼前にそびえ立つ。 そこからまた上った先が懸崖けんがい造りの本堂。 さらに200メートルほど上ると、寺を創建した法道ほうどう仙人をまつる開山堂に出る。
 法道は天竺てんじく(インド)の人で、紫雲に乗って中国・朝鮮を経由し、日本へ飛来したとされる伝説的人物。 播磨はりま国(兵庫県)一帯の山岳には、法道の開基とされる寺院が数多くある。 その法道が日本へやってきて最初に見出した霊地が、一乗寺のある法華山ほっけさんだといい、山号にもなっている。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋