神仏霊場 兵庫12番 |
|
天台宗 |
|
加西の市街地から車で数十分、つづら折りの参道を抜けたところに建つ古刹。
山間に位置し、長い石段を数段に分けて整地している。
最初の石段を上ると常行堂があり、次の石段を上ると国宝の三重塔が眼前にそびえ立つ。
そこからまた上った先が懸崖造りの本堂。
さらに200メートルほど上ると、寺を創建した法道仙人を祀る開山堂に出る。
法道は天竺(インド)の人で、紫雲に乗って中国・朝鮮を経由し、日本へ飛来したとされる伝説的人物。
播磨国(兵庫県)一帯の山岳には、法道の開基とされる寺院が数多くある。
その法道が日本へやってきて最初に見出した霊地が、一乗寺のある法華山だといい、山号にもなっている。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋