神仏霊場 兵庫14番 |
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真言三宝宗 |
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真言宗十八本山のひとつで、正式名称は蓬萊山清澄寺という。
寛平年間の宇多天皇の勅建であり、僧益信を開基とする。
893年(寛平5)、天皇は仏師定円に命じて釈迦・阿弥陀・弥勒の三尊を造進させ、次いで895年(寛平7)、重ねて丈六の三仏を刻ませ、大伽藍を造立して、安置させた。
当初は、猪名や武庫の浦を一望に見下ろす山の尾根に清澄寺、西の谷(現在地)に鎮守社として三宝荒神社が設けられていた。
荒神信仰と真言三宝宗の神仏習合から、今日、「清荒神清澄寺」の名で知られ、多くの参拝者からは、親しみを込めて「荒神さん」とよばれる。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋