神仏霊場 兵庫15番 |
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真言宗中山寺派 |
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阪急宝塚線中山駅は、「中山観音前」ともよばれ、車内アナウンスでもその名で案内される。
駅の北方、100メートルほどで山門に着く。
今よりおよそ1400年前、聖徳太子によって開かれた古刹として名高い。
山号は紫雲山。
西国巡礼をはじめたのは、大和国(奈良県)長谷寺の徳道上人だとされる。
徳道上人が閻魔大王から、人々を救う観音霊場をつくるようにいわれ、閻魔大王から預かった宝印(現在の納経朱印にあたり、札所本尊の分身とされる)を手に、718年(養老2)行脚の旅に出た。
ところが、徳道上人の言葉を世の人々が信用しなかったため、やむをえず宝印を石櫃に納め、第一番札所と定めた中山寺に埋めたという。
それから200年後、花山法王が宝印を掘り出し、西国霊場を再興。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋