神仏霊場
京都2番
ご こうの みや じん じゃ
御香宮神社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考84番、写真

 近鉄京都線桃山御陵前駅の改札口を出ると、東から西にゆるやかに下がる大通りに出る。 大手筋とよばれ、京都市伏見区の代表的な商店街である。 かつて東の丘陵上にあった伏見城に向かう道であった。 改札口を後に3分ほど東に上ると、大手筋に面した北側に御香宮が鎮座する。 神功じんぐう皇后こうごうを主祭神とし、古来安産の神として親しまれた神社である。
 御香宮とは「香りのよい水が出るお宮さん」の意味。 平安時代の862年(貞観4)、香りのよい水がき出たことを知った清和せいわ天皇から「御香宮」の名を賜ったと伝わる。 それ以前は「御諸みもろ神社」とよばれていた。 現在も9柱の祭神がまつられている。 清和天皇以後、円融えんゆう天皇、後宇多ごうだ天皇、後伏見ごふしみ天皇などから、次々に寄進や幣物へいもつを賜り、宮中と深い結びつきのある神社だった。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋