神仏霊場
京都3番
じょう なん ぐう
城南宮
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考85番、写真

 「方除ほうよけの大社」として知られる城南宮は、平安遷都の際に平安まつられたおで、国土安泰、王城鎮護が祈願された。 当時、朱雀すざく大路おおじ羅城門らじょうもんから南に延長した「鳥羽とばの作り道」が、城南宮にほど近い、かも川とかつら川の合流地にあった鳥羽のまで続いていた。 このように交通の要衝ようしょうであり、景色に優れたこの地に、白河しらかわ上皇や鳥羽上皇は「鳥羽の水閣」ともよばれた城南離宮を築いて院政を敷いた。
 城南宮はその中央に位置し、上皇は熊野詣くまのもうで精進しょうじん屋を当地に設けて道中の安全を祈願し、貴族は悪い方角を避けるために「方違かたたがえ」の宿所を定め、方除の信仰が高まった。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋