神仏霊場 京都7番 |
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嵐山の南、松尾山を背に、桂川を前にして東面する。
『延喜式』神名では名神大社に定められ、二十二社の4番目に列せられた。
太古、この地方一帯に住んでいた住民が、松尾山の神霊を守護神としたのが起源といわれ、5世紀ころ秦氏がこの地に移住し、松尾の神を一族の総氏神として信仰した。
701年(大宝1)、文武天皇の勅命により、秦忌寸都理が現在地に社殿を創建したのがはじめで、平安遷都後は賀茂両社(上賀茂・下鴨)と並んで皇城鎮護の社として篤く信仰された。
仁明天皇が都の安泰を祈願して勅使を派遣したのをはじめ、歴代天皇の行幸は10度にもおよび、以後も各幕府によって社領を安堵されてきた。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋