神仏霊場 京都8番 |
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臨済宗天龍寺派 |
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名勝で名高い嵐山の北に建つ巨刹である。
京福電鉄嵐山本線の終着駅「嵐山」を下車、すぐ右手に総門が東面する。
正しくは霊亀山天龍資聖禅寺。
総門からは、塀を連ねる塔頭を左右にして、真っすぐな参道が諸堂参拝入口の堂々たる庫裏本玄関に連なり、大方丈、書院へと巡る。
天龍寺は、1339年(暦応2)、吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩提を弔い、南北両朝の戦いで死んだ兵を悼んで建てられたのが創建。
開山には建立を説いた夢窓疎石を請じた。
建立の費用捻出のため、夢窓疎石の進言により、中断していた中国・元との貿易船「天龍寺船」を再開。
1343年(康永2)までには七堂伽藍のほとんどを整えた。
塔頭・子院150ヶ寺を数えて、京都五山の第一を誇る最盛期を迎える。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋