神仏霊場
京都8番
てん りゅう じ
天龍寺

臨済宗天龍寺派
本 尊
住 所
電 話
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備 考90番、写真

 名勝で名高い嵐山の北に建つ巨刹きょさつである。 京福けいふく電鉄嵐山本線の終着駅「嵐山」を下車、すぐ右手に総門が東面する。 正しくは霊亀山れいきざん天龍資聖禅寺てんりゅうししょうぜんじ。 総門からは、塀を連ねる塔頭たっちゅうを左右にして、真っすぐな参道が諸堂参拝入口の堂々たる庫裏くり本玄関に連なり、大方丈、書院へと巡る。
 天龍寺は、1339年(暦応2)、吉野よしので亡くなった後醍醐ごだいご天皇の菩提ぼだいを弔い、南北両朝の戦いで死んだ兵を悼んで建てられたのが創建。 開山には建立を説いた夢窓むそう疎石そせきを請じた。 建立の費用捻出ねんしゅつのため、夢窓疎石の進言により、中断していた中国・げんとの貿易船「天龍寺船」を再開。 1343年(康永2)までには七堂伽藍がらんのほとんどを整えた。 塔頭・子院150ヶ寺を数えて、京都五山の第一を誇る最盛期を迎える。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋