神仏霊場 京都10番 |
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高野山真言宗 |
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「雨晴れて 白雲探し 紅葉山」 高浜虚子
文人が好んで訪れた高雄山神護寺は、京都市の北西に位置し、古くから紅葉の名所として知られる。
正式名は神護国祚真言寺。
和気清麻呂が道鏡の天皇位継承を阻止してのち、781年(天応1)、桓武天皇に神願寺の建立を願い出て許され、河内に伽藍を建てた。
しかしこの地は新寺に適さず、清麻呂の子の真綱らが高雄にあった高雄山寺を神願寺と合併し、824年(天長1)、「神護国祚真言寺」と改めた。
これより先の802年(延暦21)、高雄山寺で最澄が法華会を修し、812年(弘仁3)には唐から帰国した空海が金剛界灌頂、胎蔵灌頂を最澄らに授けている。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋