神仏霊場
京都11番
くるま ざき じん じゃ
車折神社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考93番、写真

 京福けいふく電鉄嵐山本線に乗って車折神社駅で下車。 駅前正面の、緑に包まれた神社である。 古くこの地は、天武てんむ天皇の皇子舎人とねり親王に連なる清原きよはら氏の菩提寺ぼだいじ宝寿ほうじゅ院の境内で、本殿は、清原真人まひと頼業よりなりの墓所であったと伝えられている。 頼業は、12世紀、後白河ごしらかわ法皇の近臣で、儒学者。 律令りつりょう制下で重んじられた論語などの明経道みょうぎょうどうにすぐれ、高倉たかくら天皇の侍読じとうをつとめた。 九条兼実かねざねから「明経道の棟梁とうりょう」と称された。 『春秋左氏伝』にも精通した。 1189年(文治5)薨去こうきょ
 「車折」の名は、後嵯峨ごさが天皇が大堰おおい川行幸の途中、この前で、突然、牛車ぎっしゃながえが折れたために、天皇からその社号を贈られたのがはじまりと伝える。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋