神仏霊場 京都12番 |
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真言宗御室派 |
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洛西・双ヶ岡の北に建ち、御室と尊称される雅な寺である。
御室は、仁和寺第1世となった宇多法王の御座所を意味し、現在、周辺の地名も、この寺のゆかりで御室とよばれる。
壮大な二王門をくぐると、参道は、北へ真っすぐに中門を経て金堂に至る。
境内は広々と、左右の堂塔までもが大きくゆったりとした構えである。
886年(仁和2)、光孝天皇が鎮護国家祈願のため、この地の大内山の麓に御願寺として造営をはじめたが、志半ばで亡くなり、宇多天皇がその遺志を継いで888年(仁和4)に金堂を完成、空海の弟子の東寺長者真然を導師に落慶法要が営まれた。
寺名は、創建の年号によった。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋