神仏霊場 京都14番 |
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衣笠山の東麓に広がる平野の中心をなす神社である。
桓武天皇の平安京遷都にともない、平城京の田村後宮から現地に遷祀された。
『延喜式』神名に「平野祭神四社」とみえる式内社である。
社伝によれば、祭神は『記紀』にはみえないが、『延喜式』祝詞では「皇大御神」「皇大神」と尊称され、また同書神祇では、全国唯一の皇太子御親祭とされた。
『東宮坊式』には「神院」「神宮」とあり、宮中神と同一の扱いを受けている。
『今鏡』に、「平野はあまたのいえのうじ神にておはす」とあり、皇族から臣籍降下した源・平・高階・清原・中原・大江・菅原・秋篠の各氏の氏神とされた。
二十二社の五位に列せられ、伊勢の神宮、賀茂(上賀茂神社・下鴨神社)、石清水八幡宮、松尾大社に次ぐ名社に数えられた。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋