神仏霊場
京都14番
ひら の じん じゃ
平野神社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考96番、写真

 衣笠山きぬがさやま東麓とうろくに広がる平野ひらのの中心をなす神社である。 桓武かんむ天皇の平安京遷都にともない、平城京の田村後宮から現地に遷祀せんしされた。 『延喜式えんぎしき神名じんみょうに「平野祭神四社」とみえる式内社である。 社伝によれば、祭神は『記紀』にはみえないが、『延喜式』祝詞のりとでは「皇大御神すめおおみかみ」「皇大神すめおおかみ」と尊称され、また同書神祇じんぎでは、全国唯一の皇太子御親祭とされた。 『東宮坊式』には「神院」「神宮」とあり、宮中神と同一の扱いを受けている。
 『今鏡いまかがみ』に、「平野はあまたのいえのうじ神にておはす」とあり、皇族から臣籍降下した源・平・高階たかしな・清原・中原・大江・菅原すがわら秋篠あきしのの各氏の氏神とされた。 二十二社の五位に列せられ、伊勢いせの神宮、賀茂かも上賀茂かみがも神社・下鴨しもがも神社)、石清水いわしみず八幡宮はちまんぐう松尾まつのお大社に次ぐ名社に数えられた。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋