神仏霊場 京都15番 |
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「天神さん」といえば、京都では「北野天満宮」である。
祭神の菅原道真は、学問の神様として篤い信仰を受けている。
毎月25日は縁日であり、多くの参拝者で賑わう。
宇多・醍醐天皇から重用され右大臣として活躍した道真は、901年(昌泰4)、藤原時平の讒言で大宰権帥に左遷され、2年後に大宰府で薨去した。
道真の死後、内裏清涼殿の落雷や、時平が急死するなど都には天変異変が続いた。
923年(延長1)、時平の娘の生んだ保明親王が没したが、世を挙げて道真の怨霊のなせることと恐れた。
右京七条四坊に住む多治比文子が託宣を受け、当初は家の辺りに小祠を建てて祀っていたが、947年(天暦1)、再度託宣を受け、北野に祠を移した。
北野天満宮の創建である。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋