神仏霊場
京都16番
いま みや じん じゃ
今宮神社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考98番、写真

 平安京造営にあたって、南北の中心軸・朱雀すざく大路の北の基点とされた船岡山ふなおかやませい少納言しょうなごんが『枕草子まくらのそうし』に「岡は船岡」と、ことあげしてよく知られるが、今宮神社はこの岡の北にある。 東南には臨済りんざい大徳寺だいとくじ派の大本山大徳寺がある。
 船岡山では、平安時代から疫病が流行はやるたびに、御霊会ごりょうえが行なわれた。 994年(正暦5)には神輿みこしを造って御霊会を行ない、あとで神輿を難波津なにわづに流したことが『日本紀略』にみえる。
 1001年(長保3)の疫病流行のおり、船岡山の北に新しく神殿を建立して今宮社と称し、勅使を遣わし東遊あずまあそび走馬はしりうま競馬くらべうま)を奉納した。 今宮神社の創建である。 以後、都に疫病が流行るたびに朝野をあげて御霊会が行なわれ、ことに民衆のあつい信仰に支えられた。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋