神仏霊場
京都20番
ご りょう じん じゃ かみ ご りょう じん じゃ
御靈神社 (上御霊神社)
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考102番、写真

 京都御所の北、地下鉄烏丸からすま鞍馬口くらまぐち駅の東にある。 この地には、かつて最澄(伝教でんぎょう大師)によって開かれ、平安京遷都以前からこの地域で勢力を誇った出雲いずも氏の氏寺と伝わる上出雲寺かみいずもじ(小山寺)があった。 上出雲寺は『延喜式えんぎしき』七寺のひとつ。 御靈神社はその鎮守社で、『延喜式』神名じんみょうにある「出雲いづも井於社いのへのやしろ」とする説もある。
 創建年月は不明だが、社伝によれば794年(延暦13)、桓武かんむ天皇が長岡ながおか京から平安京に遷都したとき、弟の早良さわら親王しんのうの霊をまつったのがはじまりとされる。 長岡京遷都のとき、推進者の藤原種継たねつぐの暗殺事件があり、早良親王に、事件に連座したという嫌疑がかけられた。 流罪となった親王は食を断ち、流刑地の淡路あわじ島に向かう途中で亡くなり、遺骸いがいは淡路島に葬られた。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋