神仏霊場
京都24番
き ふね じん じゃ
貴船神社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考106番、写真

 京都の市中を貫流するかも川をさかのぼって30分余り。 左手に、朱色の大鳥居を前にして橋が架かる。 鴨川の源流は、ここで左右に鞍馬くらま川と貴船きぶね川とに分かれる。 左の貴船川をたどれば、森に包まれた清流の傍らに貴船神社がある。 『延喜式えんぎしき神名じんみょうに、愛宕おたぎごおり貴布禰きふね神社」とみえる名神みょうじん大社。 貴船は、古く「黄船」「木船」「気(木)生嶺(根)」とも表記された。
 主神の高龗神たかおかみのかみの高は山峰をさし、は竜神で雨をつかさどる神である。 伝承によれば、神武じんむ天皇の母にあたる玉依媛たまよりひめのみことが黄船に乗って難波津なにわづからよど川を経て鴨川を遡り、この地に上陸し一宇のほこらを建て、地主神の水神をまつったのが創建という。 貴船の名は、この黄船にちなむ。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋