神仏霊場
京都26番
さん ぜん いん
三千院

天台宗
本 尊
住 所
電 話
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備 考108番、写真

 寺伝では、788年(延暦7)、伝教でんぎょう大師最澄が比叡山ひえいざん根本中道こんぽんちゅうどうを創建のおり、東塔とうどう南谷みなみだになしの大樹の下に一堂を建立したのが起こり。 860年(貞観2)、清和天皇の勅を受け、最澄自刻の薬師如来を本尊として、一念三千院、円融院えんにゅういんと称した。 また比叡山麓さんろくの東坂本さかもとに移って円徳院えんとくいんと称する。 院内にあった加持井かじい(修法に用いる井戸)から、「梶井かじい門跡もんぜき」の名が起こる。 堀河ほりかわ天皇皇子最雲さいうん法親王ほっしんのうが住んだのを最初の門跡とし、以来、皇族の住持する寺となり、三門跡のひとつと定められ、さらに五箇室門跡に数えられた。
 明治の神仏分離によって、1871年(明治4)に大原に移った。 三千院が大原にあって「三千院」と号するのはこのときからだ。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋