神仏霊場 京都27番 |
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天台宗 |
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比叡山の西隣、赤山の麓の幽邃の地にある。
赤山明神を祀り、赤山明神社、赤山明神ともよばれる。
比叡山・延暦寺の守り神であるとともに、京都御所から表鬼門の方角にあたり、「皇城守護」の寺でもある。
創建は、888年(仁和4)。
864年(貞観6)正月14日、慈覚大師円仁が71年の生涯を閉じるとき、禅院の建立を弟子の安慧に遺言したという。
最後の遣唐船で入唐した円仁は、天台山巡礼を申し出るが許されず、赤山法華院の僧や人々の温かい支えで五台山にたどり着き、苦難を経て帰国する。
円仁は、この入唐時代の赤山法華院への感謝と仏恩報謝から、ゆかりの寺院建立を悲願としていた。
出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋