神仏霊場
京都30番
よし だ じん じゃ
吉田神社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考112番、写真

 旧市中の社寺で行なわれる節分会せつぶんえのなかでも、最もにぎわうのが吉田神社である。 京都のおもて鬼門にあたり、宮中で行なわれてきた古式による追儺式ついなしきがある。 東大路通から吉田山麓さんろくまでの広い参道には露店がずらりと並び、厄除詣やくよけもうでの参拝者でいっぱいになる。
 貞観じょうがん年間(859〜877)、藤原山蔭やまかげが奈良春日かすが神を勧請かんじょう氏神うじがみとしてまつったのにはじまる。 986年(寛和2)、大原野おおはらの神社に準じて官祭のみことのりを受け、以来、藤原氏の京都における氏神となり、朝廷の尊崇を集めた。 一条兼良かねよしの『公事根源くじこんげん』に「春日の社と同体なり。奈良の京の時は春日社、長岡ながおかの京のときは大原野、いまの平安城の時は吉田社也」とある。

出所:『神と仏の道を歩く』から抜粋